お問い合わせの中に、体験授業に関するものがありましたので、説明させていただきます。お金を払って授業を受ける前に、体験授業を受けたいというお気持ちはよくわかります。予備校でも、そういう設定がありまして、私にも仕事の依頼が来ます。
でも恐縮ではありますが、私の授業に関しまして、無料の体験授業を設定することはいたしません。と申しますのは、私は英語という言語の仕組みについて、そもそもの始まりからお話するという形の授業を行います。すると、その授業を聞く前に何を「体験」していただいたらいいのかが、正直に申し上げてまるで思いつきません。英語の文の中にある一つの現象を説明しようとすれば、その現象の背景にある基本事項を知っている必要があります。しかもその基本事項は、一つだけ独立しているのではなく、英語という言語の仕組みの中で他とうまく絡みあっているわけです。ですから、私が英文法の第一講、第二講で話すことを一通り理解している生徒さん以外には、断片的な話はまるで意味を成さないのです。かといって、英文法の第一講を体験授業で話してしまうと、本当においでになった時にもう一度全く同じ話を聞くことになるわけです。すると「聞いた話を聞くためにお金を払う」ということになりかねません。
こういうわけで、体験授業で体験して頂ける内容がないのです。だから体験授業は行っておりません。代わりに、といってはなんですが、英文法の入門講座を設けております。これは、英文法の授業の最初の2回分を受けていただくもので、もちろん有料ですが、これを受けていただければ、その後の英文法講座においでになる場合、3回めからの出席で構いませんので、お互いに無駄が出ません。それゆえ、入門講座も時間あたりの授業料は他の授業と同じ設定にさせていただいております。私がどのようなことを話すのかを事前にお知りになりたければ、いくつかある私の著作を、お読みいただくのがいいかと思います。
大学生の行う受験生向けの授業に関しましては、体験授業の制度がございます。それに関しましては、そちらのページをご参照ください。
東大生による大学受験講座:https://wp.me/P7frYP-dW
皆様のご理解をお願い致します。