当塾は今やほとんど大人向けの英語専門塾のようになっていますが、元々は東大生が中心になって中学生や高校生に勉強を教える塾として出発し、今でも少数の生徒さんが通っておられます。
高校生になってからの学校生活での大きなハードルが英語と数学です。英語の話を始めると、塾長の専門なのでつい長くなりますからここはすべて割愛し、なぜ「数学」なのかを考えてみましょう。小学校までの算数に比べて、数学は「変数」などの新しい考え方が出てきてとっつきにくくなり、しかも苦手だからと放置しているとどんどん理解できなくなって勉強したくなくなってしまうことが多い科目です。しかも、高校生くらいの時に「文系か理系か」を選ぶ時に「数学が苦手だから」という理由で文系を選ぶ人が多いのも事実です。中には「数学なんていらない」とか「大人になって因数分解なんかやらない」という理屈を言って、数学から逃げてしまう人が多いのも悲しい現実です。
でもそれは、数学という科目の本当の姿を見誤った悲しい誤解です。本当は英語にもそういう面はありますが、ここでは敢えて数学に的を絞りましょう。数学は、現実にはどこにもない世界に合理的なルールを設定して、そのルールの中で最も賢明な考え方をするにはどうすればいいかを考えていく最もアクティブな思考訓練の素材です。世の中はどういう分野であれ必ず何らかの仕組みを持って作られていて、その仕組みにはほとんどの場合、きちっとした根拠と背景のある構造があるのです。ただ、その構造は、目の前に起きている現象という表面の下に隠されていて、ぼんやりと見ているだけでは見抜くことがなかなか難しいものであることが多いのです。つまり、大人になってどんな世界に入っても、曖昧で筋道の見えにくい表面の奥にある構造を正しく見抜く目を持った人が、あざとい言葉で言えば成功する確率が高くなります。数学の扱う世界は抽象的で現実のどこにもないものであるため、表面の背後で動く構造を見抜くのが比較的簡単で、その経験を通じて培った目をもって現実の複雑に入り組んだ現象を見ると、どのような現実でもその背後にある構造がとても見えやすくなるのです。つまり、数学の因数分解は使わなくても、因数分解をするのに使った「上辺の奥を見る力」は大人になってからとても役に立つのです。当塾は「年収=成功」とする単純な立場を取るわけではありませんが、以下のリンクに見られるように、数学を勉強しておくほうが色々な意味で後々自分にとって有益な結果が得られるという研究があるのも、その意味では当然だと思います。つまり、数学の勉強は、理解が不十分な間はつらい思いをすることもあるのは確かですが、将来のことを考えると、とても有効な投資であることは間違いがありません。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1100T_R10C12A4CR0000/
当塾の塾長は英語を教えることを専門にやっていますが、それでも学生時代に学んだ数学に助けられる経験は多いのです。数学的思考、と呼ばれるものは実はかなり広い範囲の仕事や研究などで役に立つ道具です。ですから中学生・高校生の皆さん、勿論文系を選ぶのもとても良いことですが、そうであっても数学をちゃんと勉強してみませんか。
当塾では、数学は東京大学の学生(理系)が指導に当たります。若い大学生の指導力を気にする人もいるかとは思いますが、特に中学生・高校生の数学を教えるには、大学受験を終え、しかも大学でより高度な数学を学んでいる東京大学の理系の学生が最適と言えます。東京大学の教養学部では、1年生2年生において、数学の授業が必修とされており、それもかなりレベルの高いものです。レベルが高い、というのは、「高校生までの数学を完全に理解していないとついていくのが難しい」ということであり、また「大学に行ってから数学はこういう方向に向かうから、高校生までの間に押さえるべき基礎はこういう範囲だ」ということを明確に認識できる環境にいるからです。しかも彼らはほぼ全員、自分自身がとても勉強家です。そうでなければ、たとえ東京大学に合格するだけの頭脳があっても、大学の中で他の学生と伍していくことができないからです。勿論、中にはほとんど天才と言えるほど頭の良い人もいて、そういう人は意外と他人にわかるように説明するのが苦手だったりします。けれども、当塾で数学を担当する講師たちは、地方の出身者であったり、浪人を経験したりし、勉強の苦労も、できない苦しさも味わってきている者たちです。その意味で、中学生・高校生の皆さんに例えば数学に対する苦手意識があっても、それをバネに勉強する方法を伝えることができるはずです。一方で、より高度な勉強がしたい、と臨む意欲的な人にとっては、数学が大学に行ってどう展開されるのかを踏まえた刺激的な授業ができます。
当塾では中学生・高校生の生徒さんは「個別指導」で授業を受けられる方が多いのですが、今回設置する数学の授業は受講人数2名以上で行う集団授業に致します。2名集まらなければ開講しません。また、最大受講人数は6名と致します。受講料はお一人1時間あたり3,240円(税込み)と致します。実際の授業時間は各回1.5時間ですので、お一人1回あたりの受講料は4860円となります。
各講師の紹介、その基本方針につきましては次のリンクをご参照ください。
http://tomita-english.com/seishinjuku/mathpolicy/